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詩/短歌/俳句

『花風』

碧威著



風に攫われる黒髪に見惚れて、君を認めた。
僕達はどこまで行けるんだろう。
君はいつまで僕に微笑むのだろう。
長い睫毛が震える度に、君が僕から目を逸らす度に、
掛け替えのない時の終わりを霞み思う。

忽ちにいい子ではなくなる。
握り締めた拳の中に、君の魂が入っていればいいとさえ思う。
泣かないで、泣かないで。
子供の様にあやして、抱き締めて見せて。

再び君の視線が僕に戻れば、世界は淡く色付いて行く。
許してほしい。
君がいるというのに、色鮮やかな世界に浸れない僕を。
光に照らされて、動けない僕を。
その柔く、美しく、潤った瞳で包んで許してほしい。
名前を呼んであやしてほしい。
君の涙さえ僕の糧になると笑って、撫でて。

好きだよのたった一言が声に起こせないことを、僕達は深く愛していた。
それは祝福の鐘だった。
聞こえた時が最上の幸せ。最良の人生。
君とともにこの場にいるこの時が、僕を作るものだ。

花を授けよう。
輝かしい未来に。掛け替えのない時の終わりに。
君が僕をあやすことに。
僕が君を抱き締めることに。
僕達は間違いなくふたりでひとつだった。
そう心から祝えるように。
溶け出した夕焼色の花束を君に、君の魂に。

予め決めておいた牙が確実に喉に突き刺さるとしても、
僕達は掛け替えのない時を歩んで行こう。

詩/短歌/俳句のコメントコメント
この作品の著作権は、作者である 碧威 さんに帰属します。無断転載等を禁じます。

っていうブラックミュージックが聴きたいです
2020/09/06 15:19 碧威



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