『melody』
新藤諒羣著
ふたり手を繋いで歩く
強い風や波に揺られながら
肩を寄せ合い抱いたあの日
似合わない泣き顔を飾る
君の全てが僕の一部だった
欠けた歯車は僕の方だった
街が歌っていても僕は
部屋の隅でおぼろげな顔で
君の好きなメロディ流すんだ
いつか遠い未来のふたり
強い風や波が去ったころ
古いアルバムの日々が今は
笑顔にもらい泣きの日々
君の全てが君の全てで
僕の全てなら君の中に
街が続く道で迷わない
部屋に戻る僕は君と
懐かしいメロディ口ずさむ

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2018/12/03 15:16 新藤諒羣