歴史小説・現代小説の投稿サイト・ShortSTORY・ジャンル別にページが分かれています。

歴史小説・現代小説 投稿 サイト/短編・掌編・長編。歴史小説・現代小説の投稿

現代小説/歴史小説

『夜桜 〈第一章〉その四』

糸川草一郎著



小学生、幼稚園児らの子供の安全を守る必要も出てきた。対策としては子供同士だけで外出させず、必ず親か大人の保護者の同伴が義務付けられた。また、中学生以下の子供は夜間六時以降翌朝六時までの外出が禁止された。この決定によって学習塾は規模縮小を余儀なくされ、家庭教師の需要が大幅に伸びた。また、子供の一人一人にスイッチ一つで大きな音が鳴る携帯警報機が支給された。
そのさなか、群のなかの一匹のニホンザルの背にクロスボウの矢が刺さった状態で発見されるという事件があった。どんな状況下であっても心ない行いをする人物はいるものであって、矢ザルを写したツイッター画像に、「ざまあみろ」「サル死ね」などと言う投稿が少数ながら見受けられるようになった。当局は何とか保護して矢を抜き手当てをしようとしたが、この「矢ザル」、人を一層警戒してなかなか捕まらない。一方冷やかしの観光客はさらに輪をかけて増えた。しかし、このボウガンの事件によって事態は少しだけ好転したように思われた。というのは、ただでさえ捕まえにくいニホンザルであったが、この時は県下の猟友会一の射撃の名手と言われ、自営業をされている楢沢秀之さんに、麻酔銃を撃ってもらって何とか猿の保護に成功、クロスボウの矢を抜いて手当てをしてやることができた。またこの猿に発信器を装着し、群れの一つのグループの行動だけは把握できるようになった。その後も、麻酔銃によって捕獲された猿に発信器をつける作業を続けた結果、四匹の猿に発信器をつけることに成功した。それによって猿たちは集結と拡散を繰り返していることがわかった。集結とはいわゆる「猿の集会」らしく、この直後に拡散した猿の群れが同時多発的に人を襲うことも明らかになった。
しかし、これが却って「猿の集会」を一目見ようという、怖いもの見たさと言う外ない野次馬のモンキーウォッチャーの出現を誘発するようなことになった。
当局は猿たちに要らぬ刺激を与えないようこれらのマニアックな連中にネットやテレビ、広報無線などで注意を喚起していたけれど、いずれ武蔵率いるニホンザルの群れの総反撃があるのではないかと、さらに警備の人員を増やしたが、心ない野次馬の数も急増していたのは確かで、事態は一触即発の様相を呈してきた。
to be continued...

小説のコメントコメント
この作品の著作権は、作者である 糸川草一郎 さんに帰属します。無断転載等を禁じます。

事態はこの後急展開します。
2014/10/28 03:22 糸川草一郎



このページの先頭に戻る ↑ 

はじめての方へ

小説投稿サイト・ShortSTORY

小説投稿サイトとは?

ミステリー小説・SF小説・ホラー小説の投稿。短編・掌編・長編オンライン小説/ネット小説投稿サイト『ShortSTORY』、ミステリー小説・SF小説・ホラー小説の投稿が無料。感想やコミュニティでの意見交換など

坂口安吾のすべて
チェンマイのレンタカー
レンタルバイク【チェンマイ】
チェンマイ・焼肉・日本式
チェンマイ・居酒屋・日本料理・和食・ガガガ咲か場