歴史小説・現代小説の投稿サイト・ShortSTORY・ジャンル別にページが分かれています。

歴史小説・現代小説 投稿 サイト/短編・掌編・長編。歴史小説・現代小説の投稿

現代小説/歴史小説

『僕らが出会った日』

ノムラス著



〜佐々木視点〜

佐々木ーーつまり俺は自分の部屋で悲鳴を上げていた。

家に帰ってきて荷物を置いた時、壁に現れた四対の脚を持つ黒くてカサカサ動く親指の爪程度の大きさの虫を発見してしまったのだ。

それは言わずもがな、「蜘蛛」である。

そして悲しきかな。俺の苦手な物は、その蜘蛛であったのだ。



俺のアパートは新築故、虫も出ないだろうと思い殺虫剤を置いていなかった。
しかし、叩いて潰して跡が着けば、それはそれで嫌な物である。

という事で、俺は適当な容器を取り出し、蜘蛛を包み込むように容器を壁につけた。
そして、容器と壁の間に薄い紙を差し込んだ。

案の定、蜘蛛は容器から出られなくなり、俺は静かな戦いに勝利したのだ。

というか、コイツ全然動かないな…
蜘蛛ってもっとカサカサ動かなかったっけ?

考え事をしていると、蜘蛛は容器を叩くように脚を動かしている事に気付いた。

そこで、疲れていたせいもあるのだろうが、俺の頭に妙な考えが浮かんだのだ。

コイツ頭いいんじゃね…?

蜘蛛が怖い俺だが、生き物の事は好きなのだ。
このまま外に放ってもいいが、「蜘蛛頭いい説」に興味を持ってしまったのだ。

俺は徐に蜘蛛の入った容器を壁から離すと、テーブルに置いて少し観察する。
ゆっくりと容器を持ち上げていく。

容器を取り除いても、蜘蛛が走り出す様子は無い。

試しに、シャー芯と紙を与えてみる。
すると、驚く事に蜘蛛はシャー芯を転がすようにしているではないか。

面白いので、シャー芯にテープ貼り付けて蜘蛛の脚に貼り付くようにしてみると、蜘蛛は器用に自分の脚に貼り付けてシャー芯を紙に当てたりし始めたのだ。

折角なので、スマートフォンを取り出して動画を撮り始める。

蜘蛛を飼おうと思ったのはしばらく蜘蛛の観察をしてからだった。

こんなに頭がいい蜘蛛も居ないのでは無いだろうか。
そう思い、蜘蛛をまあまあ大きい透明な虫籠に入れる。

最低限必要な水や食料を確保しないと、蜘蛛は明日も生き残れるか分からない。
とりあえず冷蔵庫にあった食べ物を見に行こうとキッチンに向かうと、俺はまた悲鳴を上げてしまう。

理由は単純。

ゴキブリが居たのだ。

いつから俺の家が虫の巣窟になったのか分からないが、とりあえず捕まえて潰す。

悪いが、蜘蛛の為だ。

思わぬ所で蜘蛛が食べられそうな物が手に入ったので、蜘蛛に与えてみる。
アシダカグモだっけ?アレもゴキブリ食べるらしいし、別に蜘蛛に与えても大丈夫だろう。


結局、この日は蜘蛛の世話をした後シャワーを浴びて寝た。
すぐ近くに蜘蛛がいるのは気が気じゃなかったが、なぜか熟睡出来た。



〜???視点〜

気が付くと、僕は知らない場所にいた。
ここがどこなのか、全く持って分からない。
分かるのは、薄暗くて人が住んでる部屋って事ぐらい。

何かここがどこか分かる物は無いか周りを見渡すと、脚が四対目が四つの黒い虫がいる。どう見ても蜘蛛。
コイツは僕と同じサイズで尚且つ僕の脚は八本…

以前、蜘蛛は共食いをすると聞いた事がある。

つまりは共食いの開始ですね本当にありがとうございました。

(僕が何をしたって言うんだよおぉ!!)

とにかく追っかけて来る。
蜘蛛は共食いをするのは、集団行動が出来ないからなのかなぁ〜。
協調性のない奴らめ。

現実逃避なんてしてられない!
外に逃げよう!
逃避だけに。

…一瞬追いかけて来る蜘蛛も一瞬止まった気がする。

ええスベりましたよぉっ!!

って!同じサイズ=僕にも勝機ありって事じゃないか!

よし!自分を信じろ!

落ち着いて反転!からの飛び掛かって噛み付き!
よし、脚を一本奪った!
混乱してるうちにもう四本と奪うと、そのまま腹にガブリ!
牙が深く突き刺さる。

しばらくのたうち回った蜘蛛は、牙を刺し続けるとやがて動かなくなった。

つ、疲れた…
でも、コイツ食べられるのかな?
折角だから食べてみよう。

いざ実食!


感想から言おう。
マッズ!
こんなの生ゴミ食った方がマシだわ!
と思った。

しかし、毎回こんな戦いを繰り広げるとなると、なかなか疲れると思うし、正直言って面倒。

っとそこで、この部屋の住人が帰って来た。

そこからは、虫籠?に入れられて水を用意され謎の虫を用意され…
どうやら、この人に飼われるらしい事は猿でも、それこそ蜘蛛でも分かるだろう。

そのあと、お風呂に入って来た佐々木というらしい人間は布団を敷いて寝てしまった。

僕も、しばらくするとウトウトして来て…
そのまま眠りについた。



ーーこれが、僕らが出会った日。

小説のコメントコメント
この作品の著作権は、作者である ノムラス さんに帰属します。無断転載等を禁じます。

定期的に書き足します。
「蜘蛛はゴキブリ食べちゃダメだよ」とかあったら指摘下さい
定期的に書き足します(重要な事なので(ry
2020/08/03 12:18 ノムラス



このページの先頭に戻る ↑ 

はじめての方へ

小説投稿サイト・ShortSTORY

小説投稿サイトとは?

ミステリー小説・SF小説・ホラー小説の投稿。短編・掌編・長編オンライン小説/ネット小説投稿サイト『ShortSTORY』、ミステリー小説・SF小説・ホラー小説の投稿が無料。感想やコミュニティでの意見交換など

坂口安吾のすべて
チェンマイのレンタカー
レンタルバイク【チェンマイ】
チェンマイ・焼肉・日本式
チェンマイ・居酒屋・日本料理・和食・ガガガ咲か場