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現代小説/歴史小説

『女の愛、苦渋の別れ』

此道一歩著



 父親が社長を務める光園持グループで常務を務める真一はいつも激しい頭痛にに襲われ、医者で処方してもらった頭痛薬センスを手離すことができなかった。
 特に朝、彼は頭痛とともに目覚めることが多く、可能な限り薬は我慢しようと思うのだが会議や打ち合わせがある時には飲まないわけにはいかなかった。
 医者からは一日に一包、どんなことがあっても二包までと言われていたが、日によってはその薬を三包飲むこともあり、そんな日は吐き気に襲われ食事を取ることもできなかった。それでもガツン、ガツンと襲ってくる頭痛よりはましで、彼は放心状態のまま一日を過ごすことがよくあった。

 しかしある日、副作用があるとのことからこの頭痛薬センスが製造中止になってしまい、加えて代わりに病院で処方してもらった薬は全く効果がなく彼は慌てた。
 過去に事あるごとに病院で処方してもらったこの頭痛薬センスは相当にストックがあったのだが、それでも、いつかはこの薬が無くなる…… そんな不安な思いの中、彼は市販薬をいくつか試してみたが全く効果がなく、思い悩んでいる間にもストックしていたセンスは少しずつ姿を消していった。
 三ヶ月後、そのストックは底を突き、秘書が隠し持っていた十包も使い果たし、残り一包みになってしまったが、それでも彼はまだセンスに代わる薬には巡り会えていなかった。
 最後の一包になってからは彼も相当に頑張ったが、ある朝、激痛とともに目覚めた彼はそれを使ってしまった。
 その日から二週間、彼は病院で処方してもらった効果の薄い頭痛薬を使いながら過ごしてきたが、頭痛で目覚めた一日は痛みに苦しみながら人の言葉さえ腹立たしく、時間があれば頭を冷やしながら何とか耐えていた。

 ある日、取引先へ移動する車の中で、秘書の高取陽子は腕組みをしたまま眉間にしわを寄せ、目を閉じて痛みに耐えている真一を見て、何とかしてあげなければ…… と自らも憂鬱な思いに沈みこんで、ふと窓の外に目をやると車は彼女が生まれ育った町を走っていた。
 その時、彼女の脳裏に友人の玲子の笑顔が浮かび、彼女が母親と経営している薬屋を思い出した。
 彼女なら、何とかしてくれるかもしれない! そう思った秘書の高取陽子は、運転手に指示してその薬屋に向った。
 この玲子と言う女性は、薬学で博士号を取得し大学で講師をしながら母親の薬屋を手伝っていた。運がよければ彼女がいるかもしれない…… 急いで店に入った彼女は出かけようとしている玲子の顔を見て一瞬ほっとしたが、直ぐに息を切らせながら真一の状況を説明した。

 玲子は車へ向かい、中をのぞき込むと真一に二〜三質問して
「これを飲んでみて下さい、見立てがあっていれば直ぐに効くと思いますよ」
 やさしく微笑みながらナロンサードという薬を一錠彼に差し出した。
「……」彼は【効く】と言う言葉に突然目を開くと、優しく微笑む彼女に頷いてそれを飲み込んだ。しばらくすると静かに引いていく痛みに目を見開いて、効いている! そう感じると再び目を閉じて、玲子に向って小さく頷いた。
「効いていますか?」優しく問いかける彼女に
「効いています…… ありがとう、効いています」感激した彼が答えると
「それでは、もう一錠、飲んでください……」
「……」
「大丈夫ですよ、一回二錠ですから……」
 二錠目の薬はあっという間に、彼を完全復活させてしまった。
「夕方には帰ってくるので、良ければもう一度お話ししませんか。詳しくご説明しますので……」玲子はそう言い残すと講義のため大学へ向かった。

 その瞬間以降、彼の脳裏から玲子の優しい微笑みが消えることはなかった。

「夕方って、何時ならいいんだろう?」
 取引先から帰社する車の中で、真一は独り言を呟いた。
「六時には帰っているはずです、メールを入れていますので帰宅時間を知らせてくれると思います」
「そうか、ありがとう、ほんとに助かったよ、君のおかげだ、ほんとにありがとう」
「いいえ、彼女のおかげですよ、もっと早くに思い出せればよかったのですが……」
 彼女は神か…… 天使か…… 
 彼は玲子の笑顔を思い出し口元が緩んでいた。

 帰宅が六時予定と聞いた彼は、五時半には薬屋の前で彼女を待っていた。
 しばらくすると帰宅した玲子が二人を奥の相談室に招き入れた。

「ほんとにありがとうございました。助かりました。医者に行けば藪医者だし、効かない頭痛薬ばかりで、参っていました!ほんとにろくなもんじゃない…… 効かない頭痛薬なんて『売るなよ』って感じです」
 真一は玲子の判断を称えるつもりで話したのだが

「それは違いますよ、頭痛薬はたくさん種類がありますけど、それぞれ原因別であったり、手法別であったり…… 例えば胃に原因のある人が、肩こりからの頭痛に主眼をおいている薬を飲んでも効果は薄いし、薬自体にも痛みを緩和しようとするもの、遮断しようとするもの、これによっても感じ方は違いますから…… それにだいたい、あなたの頭痛の原因は食べすぎですよ……」
 いくらか、侮蔑のような思いがこもっていた。

「えっー!」真一は目を見開いて唖然とした。
「夜の食事が遅くなったり、あるいは食べすぎたりして、胃が重いという感覚の中で眠りにつくと、胃の中で消化しきれなくて、朝方、頭痛で目が覚める…… こういうことだと思いますよ」
「えっ、そうなんですか?」
「子供じゃないんですから、そのくらいは気をつけないとだめですよ……」
「玲子……」秘書が、『もう少し優しく……』と言わんばかりに口を挟むと
「友人の上司ですから、あまり言いたくないですけど、それでも頭痛は大変でしょ!」
「……」彼が静かに頷く
「少しは学習して下さい。頭痛で目覚める日の前夜は、食べすぎたり食事が遅かったりしているでしょ」
「そう言われれば…… 確かに」
「大会社の跡取りなんでしょ、そのくらいはわかるでしょ、痛みを抑えることも大事だけどその原因を考えるべきでしょ! 会社の経営だってそうでしょ、取引に失敗したらその原因は明確にするでしょ!」
 語気を強くして説明する玲子に、これまでに女性から冷たい視線を浴びせられこんなに強い言い方をされたことのなかった彼は驚きの中にある種の新鮮さを感じていた。

「はあー」彼は頭をかきながら小さく頷いた。
「だから、夜、胃が重いと感じたら寝る前にこの胃薬を飲んでください。今までと同じ生活をしていても、朝、頭痛で目が覚めるようなことにはならないと思います」
「えっ、そんなものなんですか?」
「そんなものなんです。でも体質的なものもありますからそれ以外の原因で頭痛に襲われることもあるはずです」
「はあー……」
「なので、この漢方を飲んで見て下さい。一ヶ月もすれば頭痛薬はほとんどいらなくなると思いますよ」
「はい!」彼は玲子に魅せられていた。 
 馬鹿にはされたものの、彼女の言うとおりだ、薬に頼るだけで原因なんて何も考えたことはなかった。この人はすごい、神か、天使か…… でも天使にしては少し怖いな…… 彼はそう思って微笑んだ。

 車に乗り込むと無言の気まずさがいやで
「彼女は、いつもはもっと穏やかで笑顔の素敵な女性なんですよ…… でも、身体を大事にしない人にはとても厳しいんです。早くに亡くなったお父さんのことが関係しているみたいです」
 玲子の厳しい言い方を気にしていた秘書が言い訳にもにた説明を始めた。
「そうなの……」心ここにあらずの返事に
「頭痛は大丈夫ですか?」秘書が尋ねると
「えっ、ああ、全然大丈夫だよ」突然我にかえった彼が答えたのだが
( えっ、惚れたのか……? ) 真一の異変に気付いた彼女は、目を見開いて助手席から振り向くと、うつろな彼の目を見てそう直感した。

 翌日の朝、コーヒーを運んできた秘書に
「昨日はありがとう。ところで彼女は何歳なの? すごくしっかりしているように見えたけど……」真一が尋ねると
「えっ、玲子ですか?」突然の質問に驚いた彼女だったが
「そう、薬屋の……」
「私の同級生ですから、常務と同じ年ですよ」
「えっ、君、俺と同じ年だったの?」目を見開いて真一が尋ねると
「えっ、知らなかったのですか?」
「あっ、うん」困ったように彼が頷く。
「まさか、私の方が年上だと思っていました?」
「いや、そんなことはないけど……」
 思っていたんだ…… 陽子はとぼけようとする真一の表情からそう感じた。
「あそこの薬屋は、お母さんと二人でやっているの?」
 玲子が独身であることを確認しておきたかった彼の思いだったが
「はい、二人で……」彼の思いを悟った陽子が微笑みながら答えた。
「そう……」
 何かを続けて聞きたいのであろう彼を見て
( 完全に惚れたな、彼氏がいないこと、確認しておかないと…… )そう思った陽子はその日の内に玲子を訪ねた。

「昨日はありがとう、助かったわ」
「とんでもない、力になれて良かったわ……」笑顔で答える玲子に
「玲子、彼氏はいるの?」突然陽子が尋ねると
「急にどうしたの?」
「常務に惚れられたみたいよ……」
「えっ、勘弁してよ、光園持グループの跡取りでしょ、社長夫人なんて興味ないから……」
「でも、いい人よ、絶対お薦めだと思うけど……」
「常務さんが何か言ったの?」
「言わないけど、私にはわかるの、間違いないわ、その内に絶対に何か言いだすわ」
「秘書ってすごいわね」
「三年も常務のお世話しているのよ、わかるわよ」
「だけどね……」
「お願い、彼氏いないんだったら、一度だけでいいから食事につきあって上げて……」
「うーむ……」
「お願い! 助けると思って、いい人なのよ、ねっ!」
「そりゃー、食事ぐらい付き合うけど、その先は責任持てないわよ」
「そりゃそうよ、気に入らなければそれで終わりにすればいいからさ……」

 そしてその翌日、
「お礼に食事に誘いたいのだが……」平静を装って気持ちを隠そうとする真一に
「えっ、私ですか?」陽子は彼をからかってみたかった。
「えっ、いや……」
「わかっていますよ、玲子ですね」
「えっ、うん、すまない」
「大丈夫ですよ、いつがいいですか?」
「えっ、でも来てくれるかな? 君にも同席してもらった方がいいかな?」
「常務、こんなことは言いたくないですけど、ほんとにお礼だけなんですか?」
「いや、その……」
「それって、卑怯じゃないですか? 男だったら、はっきり気持ちを伝えるべきじゃないですか?」
「ばれていたのか……」
「そりゃそうですよ、何年秘書やっていると思っているんですか」
「厳しいね、でも君の言うとおりだな」
「了解はもう取っていますから、いつがいいですか?」
「えっ、俺の気持ち聞く前に了解取ったの?」
「はい、取りました」
「すごいね……」

 陽子は和食を好む玲子を思って、その二日後の金曜日午後七時に「料亭 山ア」を予約したが、真一は 六時過ぎにはそこに出向き、静かに目を閉じてどう切り出そうか考えていた。
(まだ、一時間ある、ちゃんと考えよう…… )
 そう思いながらあれこれ思案しているうちに、時間に厳しい玲子も六時半過ぎに姿を現したため、真一は慌ててしまった。
「先日はどうもありがとうございました。おかげ様であれ以来、頭痛はありません……」
「それは良かったですけど、まだ四〜五日じゃないですか……」
「いや、四〜五日も薬を飲まないなんて初めてです」
「よほど不摂生していたんですね」玲子が微笑みながら言うと
「あのー」どう切り出そうか悩んでいた真一が言葉を途切らせると
「他にも心配事があるんですか?」
「はあー」真一の歯切れが悪い。
「遠慮しないで言って下さい」
「はい、俺と結婚してくれませんか?」
 人生初と言っても過言ではないほどの思いきりであった。
「はあー…… 」驚いた玲子は目を見開いて彼を見つめたが、彼にはそれが怒っているように見えた。

(まずかったか? でも付き合ってほしいなんて言えないし、学生じゃないんだから…… )

「あはははっ……」突然笑い出した玲子に

(どうしたんだ?、馬鹿にされたのか? )
 そう思ってただ茫然と見つめる真一に向って
「おもしろい方ですね」
「いやー、私は必至なんですけど……」
「ごめんなさい、でも私たちが会ったのはまだ三度目ですよ……」
「いや、十回目でも同じです。あなたと結婚したい」真剣に訴えてくる真一に
「あなたは、頭痛で死にそうな思いをしている時に、私がさしだした薬で救われて…… 私に対する感謝の思いを勘違いしているんじゃないのですか?」玲子は静かに問い直した。
「いえ、違います。痛みが引いて、我を取り戻して目を開けて、あなたの瞳を見た時、どきっとしたんです。その夜、あなたが私に言ってくれたことももっともだと思いました。あんなにはっきりと言ってくれる人はいません。直ぐに私の人生には欠かせない人だ、絶対結婚したいと思ったんです」
「でも、はっきりとものを言う人なんていくらでもいるでしょう」玲子が不審そうに話す。
 しばらく考えた真一が
「私は親父みたいに切れる人間じゃないんです……」俯いて話し始めると
「えっ……」
「学生のころまでは、胸がはりさけるような恋愛にあこがれていました。でも、入社を前にして人生を考えるようになりました。自分に課せられたものは何だろうって考え始めたら、会社を守っていくことだと思ったんです。会社がぐらつけば従業員とその家族が苦しむことになる。親父の息子に生まれた以上、この宿命から逃れることはできない……」
「そうですね…… 大変な人生ですね……」
「そんな思いで入社したものの、誰も私に異をとなえる者がいない、私が『右』と言えば、左の方がいいのにと思っている人も私に賛同してくれる。そんな中で私自身が自分を見失ってしまうことが時々あるんです。そんなことを考え始めると、妻になってくれる人に求めるものは、客観的に私を見つめて評価してくれること、心が躍るような恋愛なんて私には必要ない…… そう思って生きてきました」
「お気の毒ですね、まだ28歳、恋愛の真っただ中にあってもおかしくない年齢なのに……」
「ありがとうございます。でも、あなたの瞳を見た時、どきっとしたんです。あの日以来、あなたの顔が頭から消えない…… さらにそのあなたは、私を客観的に見つめて評価してくれる人に違いない…… 」
「でも会社のことなんかわからない私が、意見なんて言えないですよ」
「いいんです、私生活で迷わなければ、人生に迷うこともない、そう思っていますから」
「そうですか…… 」

 しばらく沈黙が続いたが

「でも、普通だったら、お付き合いしたいとか、せめて結婚を前提に付き合いたいとか、いきなり『結婚してくれ』には驚いてしまいますよ」
(いきなりの結婚申し込みは何だったのだろう…… )そう思った玲子が探りを入れると

「そうですよね、申し訳ない…… でも回りくどいのは嫌なんです。それにあなたを見た時、付き合いたいとは思わなかった。結婚したいと思ったんです。だから思いをそのまま伝えたかったんです」

 いきなり「結婚して欲しい」と言われた時、玲子は、この人は馬鹿なのか…… そう思ったが、しっかりと人生を考えて逃げないで生きて行こうとしているし、それに何より誠実な人なのだろうと感じて少し心を打たれた自分に驚き、まあ、いいか…… そう思い始めていた。
 彼女は薬に人生をかけているようなところがあって、美しく魅力的な女性ではあったが、しっかりしていて潔癖症なところがあるため男性からは敬遠されやすく、彼女自身も恋愛には淡白で一生独身でもいいと考えていた。
 そのためあまり深くは考えていなかったこともあって、
「わかりました。でも一年待って下さい。一年後にあなたが同じ思いでいてくれるのなら、結婚してもいいです」と答えたが、
(あっ、言ってしまった! 一年後にもう一度二人で考えましょうって、そう言うつもりだったのに…… )
 勢いでそう答えた玲子は、自分自身も心が乱れていることに戸惑いを隠せなかった。
 
 そして、二人が時間を共有するようになって、間もなく一年が終わろうとしていた時、二人の婚約は秒読みの段階に入っていた。
 しかし、婚約を前に玲子の母が突然倒れ、病床についてしまった。軽い脳梗塞であったが、下半身がしびれ自由が利かない。しばらく入院していたが、後は自宅療養という話になり、訪問医療を受け入れることとした。
 何とか手すりを伝ってトイレにはいけるものの、とても一人で生活のできる状況ではなかった。
(なぜ、この時期に、あんな元気だった母が…… )
 そう考える玲子の脳裏に、恨み辛みは全くなかった。

 だが、彼女は、婚約を前に一石が投じられたことだけはわかっていた。
 真一は「お義母さんも一緒にうちへ来ればいい、君が後悔しないように、しっかり見てあげればいい」と言ってくれたが玲子は不安であった。
 こんなことがなければ自分は真一と結婚し、まだ彼には報告していないがこのお腹の子を無事に出産し幸せな家庭を築いていけると思っていた。それが自分の道であると思っていたのに、そこへ天によって一石が投じられた。この一石が創り出す波紋をどのように理解し、どのように判断するかは玲子次第であった。

 このまま母を連れて光園持の家に嫁げば、幸せな家庭を築き、母が倒れたという事実はなかったかのように時は流れて行くのかもしれない。私に課せられたこの肩の重荷は、あっという間に消え去るのだろう……
 そう考えると少し気持ちが楽になった。
 しかし、それは見方を変えれば、投じられた一石に気づいていながら、それを無視したことにもなる。
 それは、大きく道を踏み外していくことの第一歩になってしまう可能性もある。
 いずれにしても、一石が投じられた以上、ここで判断を誤るわけにはいかない。
 場合によっては、このお腹の子に影響がでることだってあるかもしれない…… 
 その不安が頭をよぎった時、彼女は去ることを選択せざるを得なかった。
 お腹の子に詫びながら、それでも頑なにこの流れから目を背けることができない自らの人生を受け止めようと彼女は懸命であった。
 
 真一は納得しなかったが、玲子の心は動かず無言の真一に
「ありがとうございました。夢のような毎日でした」
 穏やかに別れを告げると彼女は静かにち去っていった。

 人生っていうのは白いキャンパスに絵を描くようなものだって誰かが言っていたけど、キャンパスは真っ白じゃない……
 どうにもならない物語が既に綴られていれば、どうしようもない……
 玲子さんだって、白いキャンパスに人生を綴ろうとしていたんだろうに、でもこんなことがあると思ったような絵を描くことはできない……

 彼女はここから新しい人生を歩んでいくのだろう。それが彼女の人生の中で自然の流れだったのかもしれない…… 

 真一は大きくため息をつくと、ふっと遠くを見つめた。


                           完

【波紋に揺れる影】より


小説のコメントコメント
この作品の著作権は、作者である 此道一歩 さんに帰属します。無断転載等を禁じます。

今までは強引に長編ばかり書いていたのですが、「短編の方が読みやすいし、とっつきやすいよ」と言われ、長編に強引に組み込んでいた短編をもとの形で投稿してみました。何か、ご指摘なり、批判をくださればうれしいです。
2020/05/11 12:53 此道一歩



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