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現代小説/歴史小説

『*私の商店街*《第一話》〜かつさんど〜』

*ゆい*著



グゥゥゥゥ…大きな音が鳴る。
「あー!お腹減ったな〜!」
私はいつもの古い商店街で、演技のような口振りで言った。
その言葉が合図になり、シャッターが次々と開いていく。
「岬ちゃん!いらっしゃい!今日はどこに行く?」
「おーい岬ちゃん!今日はいい肉が入ってて美味いぞー!」
「岬ィ!これ食べる〜?」
いつものメンバーが声をそろえて話しかけてくる。
私は慌てずに、
「幸代さん!今日は行きたい所があるの!三郎さん!ありがとう!後で寄ってくね〜。瑞樹お姉ちゃん!ありがとう。食べる〜!」
一人ひとりに伝える。
「「「あんがとね〜」」」
ゆったりとしたお礼が返ってくる。
          *
ここは客が私しかいない、秘密の商店街。
幸代さん達は、みんな「岬ちゃんの食べる顔が好きだな!」と言って、今でもお店を開いてくれてる。
あそこの川村さん所の本屋は私が好きそうな本を売ってくれている。行きつけの本屋だ。
そっちの佐藤さんはお好み焼きやたこ焼きを焼いてくれる。たまに頑張って、パンケーキを焼いてるけれど、いまだに成功したことは無い。
向こうの渡辺さんは、私が小腹が空いた時に買う、クレープ屋をやっている。ちなみにストロベリースペシャルチョコクレープは超が付くほど美味しい。
ほかにも色々な店がある。私はここが大好きだった。
小さい頃に両親に一度連れてきてもらった事があった。
その時は賑わっててお祭りみたいで楽しかった。
昔の雰囲気も好きだけど、今の絵本に出てくるような、こぢんまりとした商店街も大好きだ。
 今日は噂で言ってた極上カツサンドを食べにきた。
噂といってもこんな感じ。

“ねぇ、桜町商店街って知っとる?あーあー、分かるよ〜。そこに凄く美味しいカツサンドが売ってるらしいよ。えー?行きたいっちゃ行きたいけど、あそこお化けでるって有名だから…。だよねー。一生行かんわ〜。それー。………”

ふざけんなや!!お化けでるとか!まぁ盗み聞きした私が悪いけど…。
ま!とにかく行こう。
私はその噂のカツサンド屋に向かう。
「ここ、だよね?」
私は黒ずんだ茶色?っぽい建物を見上げる。
確かに「喫茶桜町」とポップな字で書いてある。
しかも開店中と書いてある看板が下げてあった。
恐る恐る入ってみると、爽やかな声で「いらっしゃいませ〜!」と聞こえた。
本当にやっているのか!と思って取り敢えず色あせてる席に座る。
「いらっしゃいませ。ご注文は如何でしょうか。」
「あ、あの、極上のカツサンド下さい!」
「すみません。かつさんどって平仮名なんですよ。何かここのこだわりだそうです(笑)」
え…!初知り!そうなんだー…。私は真顔で頷く。
その様子が面白おかしかったのか、店員さんが小さく笑う。
「面白いお客さんだな。では、少々お待ちください。」
私は店員さんの大人の落ち着きに惚れてしまった。
しかも店員さんはすごぶるイケメンだった。
         *
しばらくして、イケメン店員さんがかつさんどを運んできた。
「お待たせしました。極上のかつさんどです。」
来た!
「ありがとうございます!」
凄い…美味しそう!早速食べよう♪
「頂まーす♪」
私は素早くかつさんどにかぶりつく。
「うわ、美味しい!!!!!」
極上カツサンドは、とんでもなく美味しかった。
私は三分程でペロリと食べ終えてしまった。
その後に水を飲んでたら、紙がある事に気づいた。
その紙は折り畳まれていたので開いて読んでみた。
そこには、
{こんにちは。かつさんどはどうでしたか?良かったら↓
ID ○○○○○○○○○○○

名前 桜牙おうが 良かったら名前で呼んでください。}
と書いてあった。
私はふっ、と笑って、またここに来ようと思って帰り支度をした。

       《第一話「かつさんど」END》

小説のコメントコメント
この作品の著作権は、作者である *ゆい* さんに帰属します。無断転載等を禁じます。

何か最近私しか小説上げとらんような……!
ちなみに読み方→岬→みさき 幸代→さちよ 三郎→さぶろう 瑞樹→みずき 川村、佐藤、渡辺→かわむら、さとう、わたなべ 桜牙→おうが  こんくらいですか?よくわからん読み方あったらコメントでいってください!教えます!
2020/04/24 00:28 *ゆい*



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