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現代小説/歴史小説

『佐々木君のお願い』

*ゆい*著



今日は私は一人だった。それも、昨日の出来事によって起こってしまった事だった。それがこれ。

“「ねぇ、○○さんのグループってウザくない?」
「それな!何かこっち見てわざと悪口言うしさー…。」
はい、私悪口言われてる方のグループ所属でーす。
「あのさ…私そのグループ所属なんだけど…。」
わざわざトイレの前で話す奴おるか?!って言おうと思ったんだけど、また言われそうだからやめた。
「あ…。」
「ごめん…。」
あ…。困らせちゃった…。何か言っとこ。幸いうちのグループの子は誰もいないみたいだし。
「だ、大丈夫!ちょっとやだよね、悪口とか。」
おまえ等もだけどな。まぁそこは置いといて、
「気にしないで!私も怖くて強く言えないし…。」
「てか、後ろ…。」
「ん?」
あ…。うちのグループの子二名。

         「「「ハイオワタ☆」」」

おまえ等「「しっ失礼しました〜!」」
はわわわわわわわわわわわわ…。”

まぁもうどうでも良いんだけどね。独りなんて慣れて……

“あはははは!わざと仲間外れしてるんだよ?気づかなかった?お前なんていなければ良かったのに…。何でこんな簡単な物が出来ないんだ!お前なんて…はんななんて…貴様など…イナケレバヨカッタノニ。”

「うっ…!!ハァ、あぁっ!!」
フラ…バタン!!
「きゃー!」
「はんなが倒れた!」
「…別に居なくなっても良いんじゃない?」
?!ちょっ…。○○…。うちらの元リーダー…。
「…確かに。」
「ただの役立たずじゃん。ハブってんの平気だし。」
「良いね!はんなが倒れたの見たのうちらだけっしょ?」
「じゃ、あそこの空き教室に捨ててこ〜」
まっ……待ってよ!もう、これ以上独りにしないで…。
「っうう…。」
「うわ、キッショ!まだ生きてる!這いずり回ってる〜」
「ホントだ〜じゃあ、行…」
ダメ、意識が遠のいて…。

                *

「ん…ここは…?」
見慣れない天井。
「あ、起きた?」
急にドアが開いて、誰かが私の元へ来る。
「あの…。」
「ああ、俺、佐々木界。あんたは?」
「柚島はんな…。」
「おし、はんなね。」
別クラスかな?すごい美形〜
「あの、それよりここは…?」
「俺の部屋。そして俺のベッド。」
「えーーーー!?な、何で…。」
私は必死に記憶を辿る。
だめだ、○○達が話してるとこしか覚えとらん…。
「はんなは空き教室に倒れてたよ。それを俺が運んだ訳。」
「ま、マジ?!」
「ん、マジ。」
「はぁー、本当にありがとうございました。何らかのお礼をさせていただきます。」
急に敬語にしたからか、それとも他の意味か、どちらかはわからない。だが佐々木君は驚いた。
「え、いいの?!」
「はい!なんでもお申し付けください!」
張り切って私は言う。
「じゃあ毎日うちにご飯作りにきてよ!」
え?今なんて…。聞き間違いじゃないよね。
「それ本気?」
「うん。俺一人暮らし何だけど、料理がくそ下手でキッチンが壊れるからさー…。」
どんだけよ!てかさ…
「佐々木君って彼女いるんじゃないの?」
イケメンだし優しいしねぇ…。
「あー…。よく言われるけどいないよ。」
ホッ…。彼女がいたらどうせなんか言われるしな。
「分かった。任せて!」

               *

それから毎日私は佐々木君の家に行った。あの時は佐々木君の部屋しかみてなかったけど、リビングやキッチンがとても綺麗だった。
「はんなー!来たね!食材や食費は俺が出すから、美味しく作ってよ!今日作って貰うのは、エビグラタンとサラダね!はんなの分も買っておいたから。」
そう言って、私をキッチンに押し込む。
この日常が当たり前になっていた。

          [一ヶ月が経ったある日]

「はんなー!やほ!じゃ、よろしく〜」
佐々木君がそう言って、ソファに腰掛ける。
「はいはい。」
素っ気ない返事をする。

ふーっと溜息を吐いて、佐々木君に声をかける。
「ご飯できたよー」
佐々木君はうん、と言って、ダイニングテーブルに座ってる私の元へやってきた。何故かその一言が重かった。

ご飯を食べ終え、帰り支度をしている時に、佐々木君が急に話を始める。
「はんな、一ヶ月お疲れ様。俺はもう一人で良いから。」
「え?」
そんな事を話すのは、今日が初めてだった。
「ごめんなはんな。疲れたよな、嫌だったよな。」
「…。」
本当は嫌だと思っているのに言葉にでない。
「…送ってく。」
そう言って、私に背中を見せる。
その背中が少し寂しそうに、悲しそうに見えてしまった。
「待って…。」
私は小さな体で大きな背中に抱きつく。
「は、んな…。」
佐々木君の顔が赤く染まる。
「嫌だ。嫌だ。これからも、ずっと一緒にいる。
…好きだから。」
言ってしまった恥ずかしさで、私の顔が赤くなる。
「俺も好きだった。でも、はんなを困らせたくないから、無理に突き放した。ごめんなはんな。大好きだよ。」
嬉しかった。
「私も!!」
そう言って正面に抱きついた。
この暖かみが、幸せが、嬉しさが、ずっとあるために、私と佐々木君で守っていこうと思った。
             (終わり)

小説のコメントコメント
この作品の著作権は、作者である *ゆい* さんに帰属します。無断転載等を禁じます。

どうたったでしょうか!面白かったらコメントで教えてください!
これは二作品目なので、良かったら「一番の相談相手」も見てください!お願いします。
2020/04/21 13:40 *ゆい*



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