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現代小説/歴史小説

『一番の相談相手』

*ゆい*著



  [これは、人の優しさに触れた、心優しい少女と少年の物語]

奥田陽菜オクダヒナ         海原凪斗ウミハラナギト   
明るくて、極普通の女子高生。  優しくて、聞き上手。男子高校生。


「あの…」

「?はい。」

急に話しかけられたので、私は返事をする。

「すっ好きです!僕と付き合ってください!」

シーン。この間が一番気まずい。

それでも私は勇気を振り絞って言う。

「ごめんなさい。私、貴方の事、よく知らないんです。」

             *

かれこれ二週間。私は一週間に三回位のペースで告白される。

いつもはそんな目立たないただの平凡な女子高生だった。

最初はただ嬉しかった。

私みたいな奴が、こんな大勢の人に好意を持たれるなんて。

あ、そうだ。告白されたら、あそこに行かなきゃ。

そう思って、私は小走りで空き教室に急ぐ。

「!陽菜。」

「凪斗!」

私の親友であり、相談相手である、幼なじみの海原凪斗。

「今日もまた告白されてさ〜…。遂にモテ期来たかな?!なんて思っちゃって…。」

私はそう言って苦笑する。

「またかよ!すげぇな…。俺も早くモテ期来んかな…。」

そう言ってふにゃっ、と笑う。

私は幼少期からこの笑顔が大好きだった。

「返事は?!OKしたん?」

「いや、知らない人だったから、断っといたよ〜!」

「へ〜。じゃ、まだお前フリーなの?」

「?まぁそういうことだね。」

「じゃあぶっちゃけ俺の事どうなの?」

ドキッ。何だ今のときめき。

「いやないな。あんたとはこの関係でいたいし!」

?一瞬凪斗の顔が曇った気が…。気のせいか。

「…そっか。」

シーン。う…こっちの間の方がつらい気が…

「じゃ、じゃあ!また後でね!」

ダッ。私はその場から逃げるように離れる。

ふー…。凪斗何かいつもと違う感じがしたな…。

ん?もう下校時間だけどなんかしゃべってる…。

「〜ッ!!」

あれ今日告ってきた人やん!

ど、どうしよう…。入りにくい…。

まだカバン取ってなー…

「それで、今日はどーだったんだよ。」

?!

「あぁ、奥田は澄ました顔でごめんなさい、だってよ!www」

え…。私のことだよね…。どういう事なの…?!

「あーあ、つまんねーの。誰かに落ちればいいのに。」

「てか奥田も可哀想だよな!自分が告白されてるのって、ただの遊びって事!」

「だよな〜!くそおもしれぇww」

「何本気にしてんの?って話だよな!」

嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!!最悪…。何本気にして凪斗にめっちゃ自慢してんの?バカだった。

ガタッ!

「!おい誰かいんのか?!」

ヤバい…。ダッ。

走る。きっともう凪斗は帰ってるだろう。

そう思って、空き教室に行く。

着いた。幸い、誰もいないようだ。

“ここならもう我慢しなくて良いよ。よくこらえたね。”

そうどこかから聞こえた。

ワアッッッ!一気に溜め込んでいた悲しみの感情が涙に変わり、目から流れてゆく。

「?陽菜?」

え…。凪斗?何でここに…。ううん、そんなのどうでもいい。
凪斗には心配かけたくない。無理してでもいつもの私を演じなきゃ。

「何でもない!目にゴミが入っただけ…」

そう言って、教室を出ようとする。

グイッ。手首を掴まれて、引っ張られる。

「嘘をつくなら、もっとマシなのつけよ!「私は何にもないのでさようなら。」「ハーイじゃあほっときまーす。」泣いてる親友をほっとけるわけねぇよ!」

凪斗は普段怒らないし、あまり大きな声を出さない。

こんなに怒っているのは初めてだった。

「言いたくないなら無理に言わなくて良い。無理に聞くほど聞きたくもない。だから、遠慮するな!勝手に迷惑だとか、俺の気持ちを勝手に決めるな!」

久しぶりに人の優しさに触れた。しかも凪斗に心配されていると思うと、余計に涙が出てくる。

「…うん、うん!」

涙は出ろといえば出るものでもない。引っ込めと言えば引っ込む訳でもない。それと同じように、この時の私は涙が止まらなくなっていた。悲しくて苦しい涙はもういらない。嬉しくて暖かい涙だけでいい。それを実感出来て、本当に嬉しかった。

               *

 その後落ち着いて、ゆっくりと時間をかけて全部話した。

凪斗は、優しく耳を傾け、相づちをうち、聞いてくれた。
 
時折、その優しい言動に泣いてしまったが、その時は凪斗が優しく慰めてくれた。

私はこの経験を一生忘れずに、自分も凪斗のように優しく、側にいると安心する、そのような人間になると誓った。
         
             (終わり)

小説のコメントコメント
この作品の著作権は、作者である *ゆい* さんに帰属します。無断転載等を禁じます。

どうだったでしょうか!もし良かったらコメントで、感想や意見を教えてください!もし誤字がありましたら、教えてくださると嬉しいです。
何故か書いてる途中に泣きそうになりました!(笑)
無いと思うんですけど、皆さんもし泣けたら(泣きそうになったらでも◎!!)ご報告お願いします!
2020/04/21 00:55 *ゆい*



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