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現代小説/歴史小説

『私に何ができた。【※バットエンド注意※】』

マシュ&マロ著







 昔々、これは大昔の日本で起きた話だ。



 いつの時代かも分からない、それも何処かも知れぬ山々が立ち並ぶ土地を一人の少女が両手いっぱいの枝を抱えて歩いていた。それも人が通れるのかと思うぐらいの獣道であり少女が小柄ではなかったら間違いなく別の道を歩いていただろう。
 それに何故こんな山道を少女一人、しかもカラカラに乾いた小枝をたくさん抱えているのであろうか?



 だが、それも昔なら当然であり当たり前の話である。男は朝から汗を流して畑を耕し、女は自分の男が帰ってくるまで家を守りつつ家に対して世話をするのだ。
 こんな時代に子供が楽しく遊んでいる光景など広がっているはずもなく、朝から日の暮れる晩まで薪を積んでこいだの水を汲んでこいだのと現在ではありない労働を課せられていたものだ。



 日がジリジリと照りつけ肌を焼いてくる今の頃、汗が噴き出すように溢れだし着ている衣服と肌を密着させる。そのせいか少女の顔は優れない、規則のある呼吸をし急ぐように山道を進んでいると折れた枝やゴロゴロとした石がチクチクと足元を掠める。





 「ハァ ハァ ハァ ハァ 今日も暑いなぁ.......最近じゃあ雨もそんなに降らないし.....」





 額から垂れてくる汗を拭いたいのはやまやまだが両手が塞がってるこの状況、ましてや誰かが手伝ってくれる筈もなく痺れてきはじめた手で離すものかと痺れに耐えながら掴んだ枝をしっかり抱えてトボトボと山道を歩いていく。
 少女の住んでいる村はこの木々を抜けた直ぐ向こうにある、その事があってか少女の表情は少しホッとしている気がする。すると木々の隙間から見慣れた家々が立ち並んだ小さな農村が見えてきて思わず少女の顔に笑顔が零れる。





 「やっと着いた...........はあ〜、とっても大変だったなぁ」



 「あっ、ツネちゃん。いつもお疲れさんねぇ〜」



 「はい。でも家族の中で子どもは私だけなので仕方ないですよ」



 「親孝行だねぇ〜。これは私も含めて将来が楽しみに思えるわね」



 「ありがとうございます、それと吉見さんも良い旦那さんを貰って幸せになって下さいね♪」



 「グホッ!、15歳の少女に私の傷口を抉られちゃったわね」



 「もう吉見さんったら、私をからかわないで下さいよ!」



 「ごめんごめん、ついツネちゃんが可愛いかったから。ところで貴女のお母さんが呼んでたわよ?」





 それを聞いた少女は少し慌ただしくなり吉見という女性に別れの挨拶をすると小走りでその場をあとにする、数本の枝を落としつつも小走りで移動する少女の顔は少し青ざめていた。









ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー









 「何処へ行ってたのですか?、こんなに来るのに遅くなって?」



 「お、お母さんに頼まれて.......枝拾いに.......」



 「それにしては遅くないでしょうかね?、本当は何処へ行ってたのですか?」



 「ずっと枝拾いをしてました!、良い枝が中々見つからなかったので普段より奥の方を探していて遅くなってしまいスミマセン」



 「女に産まれた身で、そう簡単に頭を下げるものじゃありませんよ」



 そう言い残すと家の中で響く程の大きな音を立てて襖を開くとその奥へと入って行った。この様子を見送ると腰が抜けたように床に倒れ込んでしまった少女、その肩は震えており何か母親に対してトラウマがあるようだ。
 気を取り戻したように自身の頬をパチンと叩いてゆっくりと立ち上がると何処からか風呂敷らしき布を取り出して頭に巻く、そしてフゥ〜と溜め息を漏らすと家の中をぐるりと見回し手慣れたように自分に課せられた家事へと行動を移した。



 「」


 「えーと、まずは拾ってきた枝の収納と床拭きからかな。それから皿を洗うのと着物の選択、んー他には・・・・・・」



 指を使って数えているとその内に指が全て埋まってしまった、しかしそれも仕方がない事なのだ。父親は不明であり母親は前々から発症していた全身がジリジリと痺れるという症状が最近では動くのも辛いほどに強まってきていた、そのため少女が一人で家をきりもりする必要があり十分な栄養が採れていない状況だ。



 「私が頑張らないと、お母さんが死んじゃう・・・・・・・・」









ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー









 今は真夜中、冷え込んだ風が家の戸を叩くように吹き荒れていてビュウビュウという音が眠っている少女の耳に入ってきた。すると少女の目がうっすらと開いて意識がハッキリとしてきた、だけどそれは体が冷えたからではなく逆に熱苦しいぐらいだ。そして何故か外からの風にのってか焦げたような苦い臭いが少女の鼻を貫いたからだ、弾け飛んだように体を起こすと眠気の残る頭を抱えながら扉の奥へと飛び出した。



 「なんなの..........これ......?.....。」



 少女の目に飛び込んできたのは燃え盛っている家々とその間を必死で逃げていく人々の姿だった。
 半狂乱とも呼べる雄叫びを聞いてその方角へ振り向くと狂ったように逃げ惑う人々を後ろから追いかけ襲う男たちの様子があった。



 「山.......賊......、お母さんっ!!」



 我に返ったと同時に恐怖し吐き気を催しながら自分の住んでいる家へと振り返った、しかし少女が母親の名を呼んだのも束の間、誰かに強く肩を掴まれ振り向こうとするもその前に後頭部に強い衝撃を受けて意識を手離してしまった。




 ・〜 つづく(多分) 〜・





小説のコメントコメント
この作品の著作権は、作者である マシュ&マロ さんに帰属します。無断転載等を禁じます。



どうも、マシュ&マロです!


 毎回、ふと思い付いた話を小説っぽくして書いているという感じなのでどうしてこんな話になったのかは私自身も分からないといったところです。(自身に苦笑い)
2019/02/14 22:55 マシュ&マロ



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