歴史小説・現代小説の投稿サイト・ShortSTORY・ジャンル別にページが分かれています。

歴史小説・現代小説 投稿 サイト/短編・掌編・長編。歴史小説・現代小説の投稿

現代小説/歴史小説

『B北の…(明35・他家の幼嫁は、俺の…)英視点』

ぷーでる著



 数日後、加代は、輿入れ道中を
 伴って実家を離れた。
 
 豪勢な嫁入り道具を抱えた、
 大勢のお伴がゾロゾロと連れ添って行く。

 馬まで大変豪華な化粧姿なので、重たそうに見える。
 俺は、その後を追う。

 白無垢姿の加代は、馬に乗って、どんどん離れて行った。
 追いかけて、どうしようというのか?
 やがて、見失った……

 俺は、ガックリしながら家に戻り、
 荷物をまとめるとそれを手にし、馬に乗って家を飛び出した。

 フラフラして、たどり着いた場所は、大きな柿の木の下。
 ―子供の頃、よくここで、加代さんと遊んだな〜

 馬から、降りて昔を懐かしむ。
 しばし、思い出に浸りウトウト眠った。

 それから、どのくらい過ぎただろうか?
 誰かが、俺の肩を柔らかな手で、ゆすっている。

 「英ちゃん、ねぇ、英ちゃん、起きて」
 「ええ?」

 俺は、目を覚まして驚いた。
    辺りはすっかり暗くなっている。
         月明りの下に見えたのは……

「か、加代さん?夢かな?」
「夢じゃないわよ」

「ほ、ほんと?」
「ほんとだって!」
 加代が、俺の頬をつねった。

「いてっ!……ほんとだ……」
「ね!」

 加代が、ニコッと微笑んだ。

「ところで、加代さん。一体、どうやって?」
 俺は、ワケが分からずキョトンとしてしまう。

「祝言で、皆酔いつぶれているスキに抜け出して来ちゃった!」
 加代が、クスッと無邪気に笑う。

「すごい、恰好だな……まあ、それも似合うけど。だが、どうしてここが分かったのだ?」

 俺は、加代が、白無垢からモンペ姿になっていたので驚く。
 その後ろには、馬がいる。どうやら、彼女も馬で来たらしい。

 「小さい時、大地震があって何もかも無くなって、
  飲み水もままならなかったー
 
  その時、ここの柿を採って、英ちゃんと一緒に食べたよね?
  大変だったけど、逆にいい思い出だったの
 
  だから、もしかしたら
    ここに来ている様な気がして
      ところで、荷物を持っているという事は、
                北海道へ行くんでしょ?」

 加代は、俺の傍らにある大きな皮のカバンを見た。

 「ああ、そうだ」
 「私を置いていくつもり?」

 「置いていけないから、ここにいたんだ」
 「本当に?」

 「当たり前だ」
 「でも、さっきはひどく、驚いていたじゃない」

 「まさか自力で、抜け出してくるとは思わなかったんだ」
 「私だって、そんなにヤワじゃないんだから!」

 「おお〜頼もしいね!」
  俺が、笑う。加代も顔が、明るくなった。

 「さあ、連れて行って!」
 「お、おう、まかしとけ!」

 俺と、加代は、それぞれ馬に乗ると、
           町を抜け出して行った。

小説のコメントコメント
この作品の著作権は、作者である ぷーでる さんに帰属します。無断転載等を禁じます。


2018/07/13 01:17 ぷーでる



このページの先頭に戻る ↑ 

はじめての方へ

小説投稿サイト・ShortSTORY

小説投稿サイトとは?

ミステリー小説・SF小説・ホラー小説の投稿。短編・掌編・長編オンライン小説/ネット小説投稿サイト『ShortSTORY』、ミステリー小説・SF小説・ホラー小説の投稿が無料。感想やコミュニティでの意見交換など

坂口安吾のすべて
チェンマイのレンタカー
レンタルバイク【チェンマイ】
チェンマイ・焼肉・日本式
チェンマイ・居酒屋・日本料理・和食・ガガガ咲か場