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現代小説/歴史小説

『リスクランケ』

秋雨著



 最早手遅れとも言えるようなこの状況に、誰か救いの手を差し伸べてはくれないだろうか?目の前には包丁を持って目をギラつかせている一人の少女と青年と言えるような容姿の飄々とした男が一人。何がどうなっているのかは解らないが、所詮人ごとだと避けて帰ろうとした矢先、猫が唐突に俺の目の前を通り過ぎていったことで、驚いた俺は音を立て二人の気付かれたというような状況。
 俗に言う、詰んでいると言う状況だ。
 おかしい。こんな事に巻き込まれるなんて本当についていない。俺は現実から目を逸らすように彼らへと背を向けた。が、何故か後ろから押さえ込まれているせいかその場から離れられない。
 ・逃げられない!
脳内にその一言が浮上する。
  どうする?
  ・相手の気を散らせて逃げる
  ・相手の急所を狙ってから逃げる
  ・ごめんなさい許してと命乞いをして逃げる
どうしよう、選択しに碌なものがない。これは困ったなぁと思っていると、後ろから声を掛けられた。
「ちょいと君、ここを偶然通りかかったならこのご婦人の相手になってくれないかい?」
「嫌です」
「よし、受けてくれるんだねぇ。なんて親切な人なんだ!じゃ、頼んだよ」
「嫌待て。俺は了承してない。関係ない奴を修羅場に放りこんで逃亡するんじゃない」
捕まっていた手が放されたことで、俺がその手を掴み引き留める。
何だか、本当にやっかいな奴に捕まったらしい。
「え?なんだって?最近耄碌してきたのかな?じゃ!」
「待て、この馬鹿力。包丁でやられたら俺は死ぬんだ。それは解るな?」
「え?そうなの?まあ、いいんじゃない?」
ぶつり。俺の中で何かが切れた。恐らく堪忍袋の緒だろう。
「ぐだぐだ言わずに自分で解決しろ――――!」
火事場の馬鹿力ってのもあるらしい。掴んだ手を彼女の方に投げ飛ばす。その動きに合わせて彼の体も自然にそちらへと向かっていく。さらばだ他人。俺を巻き込むな。そう思った瞬間、俺の手も引っ張られていることに気付く。こいつ、俺を道連れにする気だ。
そう気が付いた瞬間の俺の焦り様を想像して欲しい。もう、何が何だか解らない。頭が真っ白でぽかーんとした間抜けをさらした瞬間、彼と共に少女にぶつかった。包丁は・・・互いに当たらずにすんだのが不幸中の幸いだろうか。
 気が付けば、見知らぬ場所へと移動させられたようだ。真っ白な天上と、所々に散らばる可憐な花の模様。少女の部屋だと言うことは解る。だが、何処だ?
 疑問に思い、起き上がろうとしたら、誰かの手によって再びベッドへと沈められた。
「まだ、おきちゃだめ。・・・それと、ごめんなさい」
となりから幼い少女の声がした。それにして単調的で無機質な感じがしたけれど。
「・・・ここ、何処だ?」
「わたしの、へや。なにかのむ?」
「・・・水をくれ。・・・さっきの男は?」
「わたしのクランケ」
「く、クランケって・・・患者?君みたいな小さなこの?」

小説のコメントコメント
この作品の著作権は、作者である 秋雨 さんに帰属します。無断転載等を禁じます。

中途半端にすいません。
コメントなどあれば嬉しいです(#^◇^#;)
題名は、リスク(危険)とクランケ(患者)をかけた安易なものです。
2018/04/19 23:07 秋雨



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