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現代小説/歴史小説

『雪の中』

小鳥遊著



冷たい風はわたしの頬を撫でて後ろへ過ぎてゆく。
マフラーに手袋、コートにニット帽。
完全防備でも顔までは隠せなかった。
古く、暖房設備も乏しいが、それでも学校の方が暖かかったと思う。
踏むたびに ぎゅっ、ぎゅっ と軋む片栗粉みたいな雪をずかずか踏みつけて家を目指す。ああ、寒い。お腹すいたな。

はじめは寒い寒いと身を震わせるけれど、そのうち慣れてくる。
寒いも何も感じなくなって、ただ無言で足を動かしていると、ぼうっとしているうちに家が見えてくる。そんな帰り道。
わたしは今日一日の出来事を振り返ろうとした。
…何があったっけ?
  ああ、そうだ。
いつも通り起きて学校に行って友達と話して授業を受けた。
ただそれだけ。
まだ寝ていたかった。学校に行きたくなかった。
休み時間一人にならないように、友達にくっついているのが、自分でも少し笑えた。授業はノートをとり忘れた。
はあ、とため息をつく。幸せなんて目に見えないからなくなってもわかんない、多分。



「寂しい」は言えなかった。
心が擦れて、涙をこらえて、ありのままになれない自分に辟易している。




両手の人差し指で無理やり引っ張って笑顔を作った。
「頑張れ」だなんてすこし他人事みたいに。











小説のコメントコメント
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中学校の頃を思い出しながら
2018/02/15 22:42 小鳥遊



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