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ファンタジー/童話

『映し雲 リング』

青海著




あなたの望むものに姿を変えて
あなたの心の「もや」を映し出す。
それが私の仕事。
私は映し雲。

私はちゃんとあなたを見ているよ。
空を見上げて、私を見つけて。


あの女の人は何をしているのだろう?
道の真ん中で、下ばかり見て、何か落としたのかな?
すれ違う人にぶつかりそうになりながら、何かを探している。
みんな、困ってそうな彼女を横目で見ながら
通り過ぎて行く。

「どこで間違ってしまったんだろう…間違ってない。
きっと、間違ってない」

あなたの声、受信しました。
ねえ、下ばかり見て、首が疲れちゃったんじゃない?
空でも見上げてみない?

「あの雲、ドーナツみたい…」

ドーナツかあ…。ふわふわ感があるもんなあ…。
ドーナツに見えるわよね…。
私はリングのつもりなんだけど…。
まあ、いいか。
見つけてくれてありがとう。

「リングを交換した時の気持ちを忘れない」
そんな甘いこと
望んでいるわけではない。


「言動」の裏側の気持ちを
考えてくれる
考えてあげられる
そんな関係に憧れた。

記念日でもないのに
部屋に花が飾ってあったら
「なぜかな?」って。

靴に泥がついていたら
「どうしたのかな?」って。

そう「特別な存在」を目指した。

何でも穏便に済ませるように気遣う関係なら、
職場の同僚と変わらない・・・。

「どこで間違ったんだろう…」
小娘じゃあるまいし、感情をむき出しにするのはみっともない。
今の悩みは贅沢。
一人よりずっと良い。

「間違ってない」

賢いあなたはちゃんと分かっている。
ちゃんと考えている。
でもそれを伝えてはいない…。

自分の気持ちをぶつけて、投げ返してもらわないと。
「特別」ではいられないよ。

気持ちを分かっているようで分かっていないことだってあるよね?
思っていた方向と反対から玉が返ってくるかもよ。

ストレスで痩せてしまって、リングがすり抜けてしまったんでしょ?

心の「もや」が消えないのよね?

生きていれば色々ある。
前を向かなきゃやっていられない。

起きたことや
その時の気持ちを
なかったことにする事が
前を向くってことなのかな? 
そこから何かを得て、次に活かすことだよね?

 
健やかなる時にそばにいるのは楽しい。
病める時にそばにいるのは面倒くさい…。
それじゃあ…愛は育たない。

失いたくないから、必死で探したんでしょ?
足元に落ちているよ。

それを拾ったら
自分のいるべき場所に帰りなさい。


小説のコメントコメント
この作品の著作権は、作者である 青海 さんに帰属します。無断転載等を禁じます。

はじめて、投稿させて頂きます。
ブログ、インスタ、SNS等に投稿したことも
一度もありません…。
ご一読頂けましたら幸いです。
よろしくお願い致します。
2017/09/12 11:11 青海



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