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ファンタジー/童話

『傷だらけの月 16』

上村 かもめ著



「もう、どうすることも出来ないな。あまりにも、遅すぎるからね。うちの診療所にはたいした設備もないしな。」
「先生、そこをなんとか…!」
村の診療所の先生であるアッカーソン先生は(もっとも、ルナは心の中で"ヤブ医者"と呼んでいますが)ルリを一目見るなりゴミでも見るような顔をしました。この人は、金にしか興味がないからです。
「ヤブ医…アッカーソン先生、お願いします!」
「おい…もう勘弁してくれ。帰ってくれ。…その子…。」
先生は、大きくため息をつきました。
「その子、少なくとも1週間以内には……死ぬぞ。」
ルナの目の前が真っ暗になったような、そんな感覚に包まれました。
放心したようにしばらく空を見つめ、黙って診療所を後にしました。

ーその子…。
ー1週間以内には…。
ー死ぬぞ。
こだまする声。失われる命。たった一人の家族。嫌だ。嫌だ。私を残して、何処へいくの?ああ、呼吸が荒くなる。私の妹が、私から離れていくー。

ルリが息を引き取ったのは、3日後の夜のことでした。手は冷たく、2度と、ぴくりとも動きませんでした。

「ヨル…。」
「ルナ…?何があったの?酷い顔…。」
「ヨル…、妹が、ルリが、死んだよ。私…ひとりになってしまったよ…。」
張りつめていた心の中の糸が、ぷつんと切れたような気がしました。目から、涙が溢れてきました。
「ヨル…私…何も…できな…かった…!何も…!」
ヨルはただ、抱き締めることしか出来ませんでした。


続く


小説のコメントコメント
この作品の著作権は、作者である 上村 かもめ さんに帰属します。無断転載等を禁じます。

読んでいただきありがとうございました。
物語の中とはいえ、誰かが死ぬのは辛いです。自分で書いた物語ですけどね。

それと、少しお知らせを。
次回の更新がとてもとても遅れます。どうか、気長に待ってやってください。
たぶん、3月ぐらいになります。
自分勝手で、大変申し訳ありません。
では、またお会いしましょう。
2016/01/24 20:39 上村 かもめ



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