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『童話「ぶたさん親子朝の散歩」』

ろんさん著




どどーん、すとーんすとんすととととん。
むぎゅー、ぶよよん、どしんしん、ころっりんこころころ。
ぶひひ、ははは、ぶーぶーぶー、とんとんとん。

真冬の朝のまだまだ暗い6時ころです。
大きなショッピングモールの駐車場の植木の隅です。
芝生はすっかり枯れて金色に染まっています。

土の中からなにやらにょきにょきにょきと柱が立ってるようです。
ようく見るとそれは氷の柱です。霜柱です。
まるで大木のような高くて太い氷の柱です。

見ルト周り一面に霜柱ができているのです。
遠くの駐車場の青いランプの光がようやく届きます。
真白の氷の柱が、土を押し上げへしあげしています。

そんな霜柱の林の上に落ちてきたのです。
ぶたさんの親子です。
いったいどこから落ちてきたのかわかりません。

きれいなおおきな丸いピンク色のおかあさんぶた。
ちいさなかわいいにっこりぶぶーこぶたさん。
こぶたさんは3匹の兄弟です。兄弟といっても同じときに生まれました。

おかあさんぶたはこぶたたちにいいました。
これが氷の柱だよ、霜柱っていうんだよ。
こぶたは目を丸くして霜柱をみながらうなずきました。

かあちゃん、さわってもいいの?
いいですともさわったり食べたりしてごらん。
ひゃあなんだかつめたいよう、ちくちくしてくるねえ。

こぶたたちは恐る恐る地面の上を歩き始めます。
ザクザク、さくさく、ザクザク、さくさく、......
ポキポキ、ぽき、ポキポキ、ぽき、..............

おかあさんぶたはこぶたをにこにこしながら見ています。
こぶたたちは、すっかり安心して走り始めます。
こぶたたちの歩いた痕は霜柱が折れてキラキラしています。

やがて一台の車が駐車場に入ってきました。
警備の人の車でしょう。なんだか眠そうな様子です。
車の通る道も霜柱ができているのでしょうか。

東の空がすこし明るくなってきました。
冷気の風がすこしでてきました。
霜柱の間をふゅーしゅーしゅうしゅうと流れます。

気づくと、あのぶたのおやこはもういません。
いったいどこからきてどこへいったのでしょうね。
あれ、霜柱が作る廊下の奥から笑い声が聞こえたかな。





小説のコメントコメント
この作品の著作権は、作者である ろんさん さんに帰属します。無断転載等を禁じます。

霜柱を見ていて急に思いつきました。
変なお話です。
2016/01/21 08:56 ろんさん



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