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ファンタジー/童話

『さくらの杜公園のおさるさん』

ろんさん著




 僕が三歳のときに、さくらの杜公園で一人で滑り台で遊んでいたときのお話です。僕はいつも一人で遊んでいたそうです。でも本当は!
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 滑り台の上に上り、ぐるっと周りを見回しました。遠くの方に公園の端にある石山が見えました。
 そのときです、石山がちょこっと動いたように見えたのです。あれ、おかしんあ、なんだろうと思い、僕は滑り台に上のてすりにもたれかかり石山の方を見つめました。
 石山はまたちょこっと動いたように見えました。僕はもう息をころしてじっと石山を見つめました。息が苦しくなってきたとき、石山がくるくるっと回るのが分かりました。
 まるで幼稚園の演芸会の舞台のように、石山がくるりと回ったようです。おかしいな、なんだろう?おやおや石山の上になにかいるぞ。
 
 僕は目を最大限に大きくして石山の上を見つめました。あれれ、あれはおさるさんかな、おさるさんが石山の上にいるよ。三匹もいるぞ。
 僕は嬉しくなって心の中で、「一緒に遊んでいいかい」って、聞いてみました。その声が届いたようです。石山から三匹のおさるさんの声が聞こえてきました。「いいよう、滑り台で遊びたいようって」。
 僕はもっと嬉しくなって滑り台を一気に滑り降りました。手を離してすべったのは初めてでした。顔に風がびゅーっと当たりました。滑り降りたときおしりを打ちました。
 あはははは、って笑い声が小さく聞こえました。そうです、僕の周りにいつのまにか三匹のあさるさんがいるのです。そしてお互いに手を繋いで僕のまわりを歌を歌いながらスキップしながら回っているのです。
 僕は、ははあ、これはかごめかごめだなと思いました。三匹のおさるさんはぼくの手を取りました。そして三匹のおさるさんと僕の4人は、滑り台をぐるりと取り囲んで、くるくると回りはじめました。
 おさるさんたちの歌うかごめかごめの歌がやがて、公園に響き、公園の木々や花、小鳥や虫たちの歌声と一緒になりました。そしてあれれ、kごめかごめの輪の中の滑り台が急に立ち上がりました。
 
 「わはははは、もう我慢できないわい。わしもいれておくれ。」滑り台はおおきな体をくるくると丸めてまるで象のような形になりました。滑り台はお鼻になってました。階段はしっぽです。
 公園の生き物たちはすこしびっくりしたようです。でも公園で一番歳をとったおおきなメタセコイアはつぶやきました、「これで三回目だのう、滑り台が踊り出すのは。うはははは」。

 温かい冬の夕方でした。赤い夕陽が公園を包み込み、柔らかい光と、懐かしい優しさが公園を覆いました。三匹のおさるさんと僕と、公園のすべての生き物は顔を真赤にして、歌いながらスキップして踊りました。「かごめかごめかごのなかのとりは、.....」。歌声は響き合い流れ、反響し、共鳴し、大気を振動させ、真空を波動し、大空を通り、大気を通過し、大宇宙へと伝搬していくのでした。
 
 僕はその日から、もう公園ではひとりぼっちではありませんでした。





小説のコメントコメント
この作品の著作権は、作者である ろんさん さんに帰属します。無断転載等を禁じます。

思い出です。
一人で、おおきな声で歌い、スキップしながら滑り台の周りを回っていました。
決してさみしくはありませんでした。
2016/01/18 09:30 ろんさん



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