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ファンタジー/童話

『テスト2』

テスト著



 人と目が合うなんて、話しかけてもらえるなんていつもなら絶対にない。やっと見つけた、私の存在を認識してくれる存在を。

「ずっと探してた、わたしと同じ人を。わたしはレイナ。わたしもあなたも死んでるの。だからね、死んだ理由を探そう。一緒に探そう!」
 人懐っこい笑顔で突拍子もないことを言う。
「私、ハルカ。私もあなたも死んでるの?本当に?」
 人と会話したのは久しぶりだ。上手く喋れているだろうか。
「ほんとだよ。わたしのことが見えてるんだもん。死んでるわたしのことが見えるし会話までできる。同じだね!」

 先生もクラスメイトも、私とレイナのことなんて全く気にしていない様子でいつも通り授業を続けている。言ってしまえばこの状況は異常だ。
 なんとなく思うことはあった。私は本当に存在しているのか。みんなに無視される、それ以前にそもそも存在していないんじゃないか。
 私はそれを信じたくなかった。
 信じたくなかったから目を背けていた。これは普通だ、いつも通りだ、こういうものだ、仕方がないと思い込もうとしていた。

 でもこの状況では信じるしかなくなってしまった。私と同じような人がもう1人いる。人と言っていいのかわからないけど。
 私たち2人を残しても世界は回っている。それは同じところに存在していないから。
 私が本当に死んでるなら、自分の死因くらい知っておきたい。
 死んだ記憶はないけど、何もわからないままは嫌だと思う。
 このままずっと1人で過ごしているよりも話し相手がいた方が楽しいだろう。
 するとレイナが私の心を見透かしたかのように言う。
「何もわからないまま寂しく過ごすの嫌じゃない?それに、目的があった方が人生面白いと思うよ?」
「死んでるから人生も何もないと思うけど。でも確かに死んだ理由探しは面白そう」
「でしょ?友達になろう!そして一緒に旅しよう!」
 旅は大げさじゃないだろうか。でもしょうがないな。決めた。
「わかった。友達になろう。一緒に探そう」
 私がそう返事をすると、レイナは笑顔でありがとうと言った。
 ありがとうなんて言葉、久々に聞いた。

 こうして私は、自分たちの死んだ理由を探すことになった。





 



小説のコメントコメント
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2019/01/07 18:10 テスト



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