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ファンタジー/童話

『魔女集会で会いましょう 8』

千代華著



〈魔女視点〉

馬鹿な話だけれども、私はどうやってあの少年に話しかけたのか、
覚えていない。初めて会った森の中。


 人の記憶というものは案外曖昧である。あの時の少年の空虚な表情は今になってもぱっと脳裏に浮かぶのに、声を、音を思い出そうとすればその映像さえ光にのまれてぼやけてしまう。 いや、私の中の記憶だけに限った話なのかもしれないのだが。



 私は、踏み慣れた森の中を進みながら、次に発する言葉を探していた。少年がとぼとぼと後ろをついてきている。先に声をかけたのは私の方だ、恐らく。

 私は何と名乗ればいいのだろう? 
 森の中で一人……木こり、とかいや、無理がありすぎる。 
それだけじゃない。世間一般の目で見れば、私は少年を連れ去ってしまったことになるのだから。

なんて、状況が完全犯罪臭を帯びてきたところで、少年が口を開いた。
「…もしかして、魔女?」
訝しげな少年の声。少し強張っているのがわかる。
少年の言葉を頭の中で反芻した。

 魔女……、森の中で一人、ふむ。

それなら、忘れてしまった過去も無理に思い出すことをせずに生きていけるかもしれない。そうだ、私は魔女だ。私は魔女…… 






『貴女は、最初から魔女じゃなかった!!』

微かに怒りのようなものを含むそんな声が聞こえた。
はっと目を見開いて、声のした方を見やる。
背格好も、もちろん声もすっかり大人のものになってしまった
少年、もとい青年が私を見ていた。
疑り深い、独りはぐれた狼の子のような目で。




小説のコメントコメント
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お久しぶりです
書き友募集、
2018/11/05 21:26 千代華



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