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ファンタジー/童話

『魔女集会で会いましょう 6』

千代華著



 
 気づけば私は一人になっていて、まるで私を憐れむみたいに
猫が隣に座っていた。

 見上げれば、そこは偽りようのないくらい青空が広がっていて、まるでずっと前からそこにいたみたいに、悠々と雲を泳がせている。
 太陽に照らされた、その繊細な毛並みを撫でながら、静かに目を閉じた。やわらかくて、懐かしい匂い。





 昔の記憶というものは、何故か曖昧で、自分がそれを経験しているはずなのに、何処かぼやけている気がする。ようやく意識がはっきりしてきた頃には、この森の中でおとぎ話みたいに暮らしていた。

 誰にも気づかれない、静かな毎日
この世界は私一人だけなのかもしれない、って思うと絶望感がこみ上げてこないわけでもない。けれど、息苦しさや胸に閊える悩みとは縁遠く、ゆっくり、しかし確実に毎日がすぎていった。

 今や私の家になっているログハウスは、昔誰かが住んでいたらしく、テーブルも椅子もベッドもあった。木の匂いが優しく周りを包み込んで、そこだけが陽の光を受けて静かに輝いているようだった。
 見るもの全部が新しく思えて、その分期待も希望も大きかったせいだろう。
 この森の中で過ごす日々とすり替わるように、森に来る前の記憶もほとんどかすれて思い出せなくなっていた。

  ここに来る前、私は何をしていたんだっけ…?

 思い出そうとしても、やはり出てくるのは森に来たばかりの記憶で、どうしてもやりきれない。
  どうしても、過去を思い出したくなって、伸びきった髪もそのままに森の外に足をのばした。
  これから雨は降るだろうか、傘をさして行こうか。
  




小説のコメントコメント
この作品の著作権は、作者である 千代華 さんに帰属します。無断転載等を禁じます。

お久しぶりです
魔女視点を入れてみてはどうかと思い、書きました。
(前半部分のみですが
設定などあやふやなところもありますが、読んでくださって
ありがとうございます。

2018/05/18 16:08 千代華



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