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『レイテ島 パロ高地にて戦死。高木重雄、光男(1)』

高木繁美著



レイテ島、パロ高地にて戦死。高木重雄、光男 (1)

  私の伯父が二人、先の戦争で戦死している。私の父と一緒に写った写真が残っており、そこに「レイテ島のパロ高地にて戦死」と書いてある。日時は重雄おじさんが昭和20年、1月1日。光男おじさんが昭和19年10月23日。33歳と24歳だったらしい。

  私の生まれる前のこと。だけど、行きたくて行ったわけではないだろう。今の日本のために戦ってくれたことは確かなことだ。

レイテ戦記
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『レイテ戦記』(レイテせんき)は、大岡昇平による戦記文学作品。太平洋戦争の“天王山”と呼ばれ、日本軍8万4千人もの犠牲を生み出した(対して米軍の死傷者は1万5千人)レイテ島における死闘を、厖大な資料や多くのインタビューを取り、それらを紐解いて再構築したものである。本作によって、大岡は1972年に毎日芸術賞を受賞した。

 今の日本に殺人鬼が横行しているように、日本兵にも殺人鬼はいたことだろう。殺し合いの場だから、そういう兵隊が必要だったかもしれない。しかし、現在の日本と同様に知性豊かな教養人も多かったに違いない。

 そういう人たちを「悪魔の帝国軍人」みたいに言うのは間違いだと思う。特に、朝日新聞の従軍慰安婦報道は捏造と本人が認めた酷いものだと思う。韓国は、現在も世界一の売春婦の輸出国だし、アメリカだって、フランスだって、どこでも売春婦がいる。

 良いことか悪いことかと聞かれたら、良くないことだろう。しかし、いつの時代も、どの国にもある売春の制度を、ことさら日本の旧帝国軍人だけ非難するのは間違っている。

 過去のことをあれこれ言うより、現在の売春婦について語るべきだろう。

 私が左翼を信用できないのは、自分は絶対に安全な所にいて聖人君子の顔で

「あなたは女性の人権を踏みにじるのか!」

 と叫ぶからだ。世の中は複雑で、子供の手術代を稼ぐために身を売る女性もいるかもしれない。誰がそんな人を非難できるのだろうか。

  私が幼稚園の頃、2軒隣の父の実家にはいつも火鉢の傍でお婆ちゃんが

「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」

 と唱えていた。怖かった。しかし、今にして思えば我が子が戦死して15年も経っていない頃だ。お婆ちゃんは、二人も息子を亡くして悲嘆に暮れていたのだろう。

 私の両親は

「日本が戦争に負けてよかった。あのまま軍が威張っていたら生活しにくかった」

 と言っていたし、私は戦争を美化するつもりはサラサラない。しかし、だからといって戦前の何もかもを一緒くたにして捨ててしまうのは間違いだと思う。

  近代に入って、日本は2回大きな社会変革を経験した。明治維新と第二次世界大戦だ。明治維新は、武士たちが成し遂げ、近代日本を作った。第二次世界大戦後の高度経済成長は、戦前の教育を受けた旧軍人たちが押し進めた。

 武士の教育、戦前の教育。そういうものがなかったら、日本は2度の危機を乗り越えられなかった。負の側面があるからといって、全てを否定するのは公平ではない。

  どなたか、高木重雄、高木光男おじさんのことを知ってみえる人。あるいは、レイテ島の最後のようすを調べる資料などの情報を持ってみえる方はいないでしょうか?いつかレイテ島に行ってお参りをしたい。

  私が高校2年の時に、家を新築した。それまで住んでいた家は古いもので執着などなかった。未来にしか目が向いていなかった。しかし、成人後その家は父が戦地から復員するまで重雄おじさんの家族の家だったと聞かされた。

 おじさんには奥さんもお子さんもみえたそうだ。その後のことは知らない。親からも親戚からも聞かされたことがない。ただ、その家にはおじさんが結婚して子供が生まれ奥さんと共に喜んだ歴史があったのだろうという想像はつく。

 もはや、その家もなく重雄おじさん、光男おじさんのことを知っている人もほとんどいない。アメリカの艦砲射撃で亡くなったのだろうか。自決したのだろうか。アメリカの火炎放射で焼かれたのだろうか。会ったこともないおじさんだけれど、自分が人の親になり時々想う。

 戦死したことが明らかなのだから、靖国神社に祭られているのだろうか。会ったことはないが、父を見ていたから良き父親だったのだろうと想像はつく。

 鬼畜のような人もいただろうが、立派な軍人さんも多かったはず。私は日本一の組織率を誇る三重県の左翼の先生たちの教育を受けたが、誰に教わったわけでなく

「あの人たちの言うことは間違っている」

 と感じていた。

 公式に謝罪し、賠償し、条約まで結んでも全てムダな相手に、他に何が出来るのだろう。

 受験指導をしていて、よく感じる。成績上位にいる子たちは、一部の例外を除いてみんな基本的な生活習慣が確立し、他人を責めず、克己心があり、思いやりがある。それは、武士の頃から脈々と続く日本の古い伝統というか礼節そのものなのだ。

 自由だ、人権だという左翼の人の主張は

「政府が悪いから、こんな事件が起こった」

 と他人ばかり責めるスタンスが多い。

 先人に敬意を表しない人は、人間としてどうかと思う。

  私は江戸時代が良かったとか、戦前の軍国主義が良かったと主張するつもりはない。英語を教えて、アメリカに住んでいたこともあり、世界の中ではアメリカは最高の国だと思う。

 しかし、同時にアメリカは日本を恐れて平和憲法を押し付けたことや、礼節や公衆道徳を重んじる古い日本の規範に良いところがいっぱいあったことも認識している。いくらアメリカが日本の文化を破壊しようとしても、それは無理なのだ。

  塾講師として痛感する。

「先生が生徒を変えることは、ほとんど不可能」

  なぜなら、先生など生徒にとって生活の中のほんの一部。圧倒的に影響力が大きいのは家庭。同級生の人間関係。そういうものが、伝統や文化を伝える。

私はアメリカに住むまで自覚がなかったが、日本人は礼儀正しい。東日本大震災の時に、どの国でも大暴動が起きると思ったら日本人は秩序正しく復興を始めた。これは、「未開な国」アジア諸国を最初に訪れたヨーロッパ人たちも驚いたようだ。

 日本人は、なぜマナーが良いのだろう。そんなことを学校で教えられるわけがない。やはり、歴史と伝統と言うしかない。私は「教育勅語」を復活させることを望むものではないが、そこに私たちが失いつつある日本の良き伝統が潜んでいるのだと思う。

天皇が発した言葉という事実に、左翼系の方たちは反発するけれど、当時は周囲の国が日本とタイ以外は全て欧米諸国の植民地にされてしまっていた。国を一つにまとめないと日本も植民地化される危機だった。将軍が廃されて、天皇以外に中心がなかったのだから反発しても仕方ない。

  選択の余地のない時代だったわけだから。天皇は独裁者でも、暴君でもなかったから日本国民は敬愛したように思う。


作品のコメントコメント
この作品の著作権は、作者である 高木繁美 さんに帰属します。無断転載等を禁じます。


2015/10/01 00:08 高木繁美



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