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『わしに似てちょとかしこい孫が、わしがどこからきたのか知りたがるので、考えてみた。で思い出したのじゃ。わしは実はーー』

手賀沼亭ろんさんじん著




 孫から、わしがどこからきたのか訊かれたので、
水風呂に浸かって、アヒルと遊びながら思い出そうとした。
で、水と熱湯とを間違えて頭からシャワーをかけた瞬間に思い出した。
 
 そうそうわしは、かなり昔幽体離脱した一方の片割れだった。
そのとき同時に幽体離脱した他方の片割れももちろんいる。
 そして幽体離脱する場合、一方の片割れと他方の片割れが全く同じ時代、時、年齢である必要はない、のだな。かなりおおざっぱだな。
 つまり、二つに分かれるとき、なにかの理由で、より歳を取った、つまり未来の自分に分かれるということがあり得るということだな。
 するともう一つの片割れはその分過去に戻って離脱する、若い自分になるということになるな。これはおもしろいけれど、まことにしょっちゅう起こっているのだ。
 ええとすると、結局幽体離脱によって、一人の源人から、一人の新人(より若く)、他の新人(より年寄り)となるという理屈じゃな。

以上まとめるとこうなるかな:
 つまりわし、ろんさんじんは、はじめ一人だった。原始じんとする。
 どういうわけか、あるとき原始じんは、幽体離脱状態になり、10年若い一人と、10年歳とったわし、つまりろんさんじんに分かれたということ。
 その後二人はこういう密接な関係にはあったけれど、別の人として過ごしている、ということだ。
 えへん、生物学的には同じDNA、一卵性双生児、クローンというわけだ。
 でも社会的に重要なことは、分かれた後はそれぞれ別の人格と別の獲得能力でそれぞれ異なる道を進むのである。

 で、わしの原人は誰かというと、「ろんさん」なのじゃな。
現ろんさんはだから本当の年よりも10年若いのじゃよ。わし、つまりろんさんじんはだから本当の年寄りも10年歳とってるんだな。
 つまりろんさんじんは10年先のろんさん、ということだな。

 ではいつ分かれたのか。いつ幽体離脱したのかは、本人たちにはわからない。本人たちはわかれた後からそれが当然のように過ごしているので、その前に付いてはわかり得ない。
 
 ろんさんじんは、分かれた時からプラス10年の記憶は確実にない。 ろんさんは、分かれた時には10年さかのぼるためその後二重の記憶をもっているのだ。どっちも厳密にはおかしな気持ちとなり不思議なことと思うかもしれないけど、これらはよくあることとして簡単に片づけられている。
 ろんさんじんは記憶がぼけたとして片付けられている。
 ろんさんはこういうことはよくある勘違いとかとして片付けられている。
 特にろんさんは、例えば5年前の記憶として2倍もってるのでいろいろ豊かな人生経験、ちょっと考えられないほどおかしな記憶経験を持つ人として普通に生活している。ただし本人はよくわかっていないけどね。

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 わしは、水風呂に長い間使っていたので体が冷えたのか、眠ってしまったのか。気づくと溺れる寸前に嫁により発見されたようだ。

作品のコメントコメント
この作品の著作権は、作者である 手賀沼亭ろんさんじん さんに帰属します。無断転載等を禁じます。

なにがなにやらわからんけど、
孫の質問はいつもノーベル賞級の難問だな

ああつかれたつかれた
2014/08/22 09:17 手賀沼亭ろんさんじん



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