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『今より大切なものはあるのだろうか』

雪羽 優音著



突然だが貴方は物の気持ちを考えたことはあるだろうか。
僕は空を見ながらふとおもった。
窓際の風当たりの良い席で先生の授業を聞かずに空を見上げる。
「あー、今日も俺達は平和なのかな。」
空に問いかける。返事など期待はしていないが少し待ってみる。
ふと、こんなことが俺の頭に浮かんだ。
「俺達は平和だけど物や空、体などは平和なのだろうか 何故かそんなことが頭に浮かぶ。
チャイムがなる。授業の終わりを告げた。
皆支度をして部活に行く人や帰る人それぞれに別れる。
「バイバイ!部活ファイト!お先!」
「おー。じゃーなー。」
隣で女子たちが別れていた。そんなことも気に留めずチャイムがなってもなお俺は空を見上げている。
気付いたら教室に一人になっていた。風が俺の髪をなびく。
そろそろ帰ろうと思い支度をするが今度は急に睡魔が俺を誘惑し落ちてしまった。

夢だと思うが俺は今水道の蛇口?みたいだ。
正直俺自身も何をいっているのだかでも、普通の視点では無いのだ。
それは明らか目の前にはスポンジがありそして下を見ると油がついた沢山の皿や箸そしてフライパンがある。なんだろうこの臭いは、、とても良い臭いだ。
すると、いきなり地面が揺れた。地震?!と驚きながら前を向くすると、巨人が歩いて歩いていた。
「は?!人間?!」
多分誰かの家のお母さんだと思う。理由はエプロンをしているし先程から隣の部屋?で掃除機の音もしている。
確かにお父さんでもやる人はやるだろうけれど鼻唄を歌って生き生きとしてクラシックを聞きながら掃除機をかけるお父さんなどそうそう居ないだろう。

でも、驚いた。
蛇口から人間を見るとこんなにも大きく見えるのだなと。少し恐怖を覚える。
すると、ただいま! と大きな声で誰かが帰ってきたようだ。

「お帰り、由貴。手洗いうがいしなさいね!」
「わーてるよ。姉ちゃんは?」
「今日は部活よ。」
「チェーーーー」
そう言いながら階段をかけ上がる少年。
「由貴!手洗いうがいわ!?」
「んー。」
曖昧な返事で返す少年に
「ちゃんとやりなさい!」
お母さんの怒号が響く。俺の耳にも響いた。
「痛ぅ…」
けれど、驚いた事が一つ
「由貴、、、俺と同じ名前だ。」
そう、どこらにでもいそうな名前だが俺には少しあの少年が俺のように見えてしまった。
少し懐かしい気持ちになる。俺の母は、2年前交通事故で姉と俺と父さんを残して天国へ逝ってしまった。轢き逃げで俺は犯人をとても恨んだ。受け止めたくなかった。母さんがまた笑顔で送り出してくれると思ってた。ずっと、、時に父さんや姉さんにあたったりもした。
亡くしたらわかる。些細なことでもしっかりと言うことを聞いて母さんと少しでも長い時間を過ごせば良かったと。悔やんでも悔やみきれない。だから、今この一秒が大切そう感じるようになった。


俺は涙を流していた。それは蛇口から滴る水としてシンクに落ちた。

そして、夜になった。お母さんが料理を始めようと水をだし手を洗おうとした。
「怖い怖い」
俺の頭は潰れるのでは無いかと思った。俺は蛇口だから、、、こういう運命なのだ。
「覚めろ覚めろ」
全力で叫ぶが時すでに遅し。手が俺の髪の毛につく
そして蛇口を捻る。
とっさに目をつむったが痛くは無かった。ただ、目の前が手により光が遮断されるだけだった。
痛みはなくて安心したが毎度毎度使う度に光が遮断され真っ暗になる。暗所恐怖症な俺には辛かった。
けれど、料理をしている彼女を見ると何処と無く母さんに似ているように見えた。
とても落ち着く雰囲気だった。けれどこんな場所にずっといるわけにはいかない。俺は急に思い出した。
「あ、俺今日玲央と帰る約束してた。あいつ短気だから怒るだろうなぁ。」
俺と小学校から一緒だった吉崎 玲央母さんとも仲良しだった。起きたならば1番に話そう。そう思った。
料理が終わったようだ。今日の夕食はなす味噌炒めのようだ。でも、肝心なことに俺は気が付いた。
「あれれ?もしかして俺ってなにも食えなくね?」
途方にくれていると玄関の方から
「ただいま!お腹空いた。」
「姉ちゃん!おせーよ。」
「うるさいなぁ、由貴。部活だったんだよ仕方ないでしょ。」
お姉さんのご帰宅のようだ。
「ハッ!?もしや、これは俺の家?見た目からして俺は小学生。つまり姉さんが中1だから、母さんが死ぬ3年前だ。」

俺は少し思った
母さんが死ぬまで俺は蛇口のままなのかなそれとももう母さんは見れないのかな

少しそう思うと姉さんがキッチンの俺の前に立ち独り言か呟いた。

「どちらが良い?ここにいても良いよ。けど貴方は、、」

俺は一瞬思った。
「俺に言ったのか?今」
そして、10分後また姉が来た。
「どうする?戻る?ここにいる?」
俺に話しかけているのでは無いと思い無視をした。けれど俺が無視できないことを言葉にした。
「最後に聞くわよ未来の久山 由貴、玲央のところに戻る代わりに母さんは消えるか水道のままの代わりに母さんの隣にいるか。」
俺はぎょっとした。
少し迷ったけれど、答えは案外あっさりと出た。
「帰る。母さんは、もう、死んだ。このままいたとしても運命には逆らえない。どうせ死ぬ。俺がいけなかったんだ。俺が結婚するまで母さんが生きていると思ってたからずっと今のような態度とっていた。もしできるのなら俺に伝えてくれ。 母さんの言うこと聞いてずっと幸せだと思う道を選べって言ってやって。」
すると、姉は
「うん、良いわよ。所で未来の私はどんなの?」
笑顔で聞く姉に
「今よりブス」
そういった瞬間手で蛇口を塞がれて暗所ができた。
俺は結構辛くて
「美人になって、、い、、ます。と、、っても」
すると、姉は手を離して少し微笑み
「そう。体調気を付けなさいよ。お母さんから産まれたたった一人の息子なんだから」
お母さんのような発言をして姉は笑顔で手を振っていた。
すると、また睡魔が襲った。
そして背筋に何か寒気を感じて飛び起きた。
すると、玲央が隣に座っていた。
「あれ?なんでA組の玲央がC組にいるの?」
泣きながら寝て母さんとか言ってる奴がいたから見守ってやってた。
「へ?」
慌てて目を拭くと確かに少しの水が🌱にたまっていた。
「帰るぞ!待ちくたびれた」
そういって玲央は立ち上がりオレンジの夕日が俺らを照らすように空は夕方になっていた。
「なぁ、聞けよ玲央!俺なさっきな5年前?くらいの母さんに会ってな、……」

そして、家につき
「またな、由貴」
ドアを開けると珍しく姉が家に居た。俺は走って姉のところに行き。
「姉さん!あのさ!」
「なに?」

「姉さんって何者?」
突然の質問に姉は戸惑い
「バカじゃないの?由貴頭打った?病院でも行く?」
「姉さんついてきてくれる?」
いきなりの展開に俺も姉さんも戸惑っている
「良いわよ。ついていくわよ。」

そして、何故か俺と姉で外を歩いている。けれど、無言だった。電車に乗る頃から姉はなんとなく勘づいていたようだ。
「彼女でもできたの?」
姉は何か勘違いをしてるようだった。


そして、ついた。少し暗くて不気味だが母さんが眠っているお墓。
そこで俺は夢の内容を話した。
蛇口になったこと母さんになにもしてやれなかったこと沢山話した。
そして、少し時間がたち俺達はまた電車にのって帰った。
その間墓前では出せなかった涙が溢れた。
後悔と憎しみと幸せと愛しさが詰まって泣いてもないても流せなかった。
それを姉は優しい母さんの目で包むように見ていた。


一秒たりとも感謝を忘れない。
皆にありがとうを伝える。
人間は死と隣り合わせ
そして死を予測するのは難しい

だから、周りの人を大切にしよう。

そう俺は、誓った。





作品のコメントコメント
この作品の著作権は、作者である 雪羽 優音 さんに帰属します。無断転載等を禁じます。

最後までお付き合いありがとうごさいました。
コメントよければください。

製作者 不思議ちゃん☆
製作時間 一時間弱
2019/01/07 01:13 雪羽 優音



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