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『スパークル』

Elise著



僕は部活で卓球をやってるんですけど、いかんせん高校入ってから始めたもので、どうにもある程度の経験者と当たってしまうと勝てなくなっちゃうんですよね。先日まさに大会がありまして、ものの見事にボコボコにされました。もう引退が近いです。
でも楽しいんだよなあ。勝てないと分かってても勝ちに行くことが、なんか滑稽に見えてすごく美しいことなんだと感じます。
卓球って可視化できない流れみたいなものが凄く大きくあって。しかもサッカーとかと違って時間制限が無いから自分の力で点をゴールまで積んでいくしかなくって、ある程度やったらあとは何もしない、って出来ないじゃないですか。だからどれだけ強いやつが前にいても、無様にでももがけば何か起きるんじゃねえかって、どうしてもifを望んでしまうんですよね。昔買ったゲームの負けイベントで何とかシステムを出し抜いてやりたくて、100%無理だと知ってても馬鹿みたいに戦略立てるみたいな。子供っぽいと言われればそうかもだけど、そういう時こそ生きてる実感がわく気がして。他のスポーツに縁がないもので、あまり断定した口調では言えないけれど、そういう感覚は特に強い気がするな、卓球。
ひょっとしたら僕が勝って、僕はヒーローになるかもしれないとか、くだらない妄想を本気になって追い求めることは、学生のうちに与えられた最後の「子供の輝き」かもしれない。この時間が過ぎてしまったら絶対に取り戻せない輝きがあると心のどこかで知っているから、学生の青春はとにかく誰かと競い合うことの集合で出来ているんじゃないだろうか。

しかし、部活やらで競い合うことって不思議ですよね。どこの誰とも知らない人が作ったルールに則って全力で勝った負けたで騒ぐ。それは突き詰めれば、小学生が鬼ごっこで大騒ぎするのと大して変わらない、元としては無邪気なもんじゃないですか。
ただそれに「青春」という限られた時間の中での概念が加わると、その枠から外れたら死ぬ、ぐらいの気持ちになって、時に誰かが涙を流し、それにつられてまた一人泣いて、みたいに、どうしようもなく美しい光景になる。
死にたくない、死にたくないと、とにかくもがきながら前に進む事は、人間に許された最期にして最高の美しさなんじゃないだろうか。

作品のコメントコメント
この作品の著作権は、作者である Elise さんに帰属します。無断転載等を禁じます。


2018/04/15 00:05 Elise



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